平野組

施工担当者より

　一関市東山町松川にあります旧東北砕石工場の耐震補強工事が完成しましたのでご紹介いたします。この建物は1924年に創業したもので土壌改良剤の石灰石粉（炭酸カルシウム）を製造しており、かの宮沢賢治が晩年に技師として勤務した工場であり、国の登録有形文化財に指定された建物です。
　今回の工事は旧東北砕石工場の老朽化の進行にくわえ、東日本大震災で建物内部の法面から落石など発生したことや、この建物自体が継ぎ足しを繰り返して建てられており次また大きな地震が来た場合倒壊する可能性が高かったことにより耐震補強を行うことになりました。一番苦労した苦労した点は、既存建物の屋根を剥がし建物上部の待避所にクレーンをセットし、そこから鉄骨を吊り下ろし建て方を行うところでした。今まで経験したことのない工事でしたので工事を進める順番など色々頭を悩ませながら進めてまいりましたが発注者様、監理者様、施設関係者様、協力業者の皆様のご協力により無事竣工することができましたことを心より感謝いたします。

　一関市